Defenderの誤検知について

セキュリティ

先ほど作成したsl.exeをサーバにアップロードして確認したところ、MicrosoftDefenderから注意されました。

へ?

確かにジョークソフトですけど、Defender様に叱られるような行為はやっていません。
原因を突き止めなければと思い、原因を究明することにしました。

●環境

 Windows11
 Windowsセキュリティ セキュリティインテリジェンスのバージョン 1.413.163.0
作成されたバージョン 2024/6/8 3:28
前回の更新 2024/6/8 9:31

● 警告を受けているウィルス

 警告レベル 重大
 区分 トロイの木馬
 詳細 このプログラムは危険であり、攻撃者からのコマンドを実行します。
 Trojan:Win32/Sabsik.FL.A!m
 マイクロソフトセキュリティインテリジェンス
 https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=142185&name=Trojan:Win32/Sabsik.FL.A!ml&threatid=2147780195
 によると、この脅威は、悪意のあるハッカーが選択したさまざまなアクションを PC 上で実行する可能性があります。とのこと。

● 調査

 ①system関数の調査
  DrawScreen関数内では、コマンドプロンプトのcls命令をじかにキックしていますので、system関数をコメントアウトしましたが、ウィルス検知されましたので関係なさそうです。(6/8 12:30頃)


 ②エスケープシーケンスの調査
  SLプログラムのtrain配列内で、アスキーアートを入力していますが、 

char train[TRAIN_HEIGHT][TRAIN_WIDTH] = {
:
"/\-|o|=@|o|-]@|++o@@@@@o++|]@",

の部分で”¥-”のエスケープシーケンスが正しく指定されていないという警告が出ていましたが、気にせず放置していました。
 ためしに、”\\-“に変更して、コンパイルしたところ、ウィルス検知がされなくなりました。(6/8 13:00頃)

③ファイル名の調査
 全く同じソース(“\-”のまま)を、別のプロジェクト名(def_test)に変更してコンパイルしたところ、ウィルス検知されませんでしたが、出力された実行ファイルのファイル名を「sl.exe」という名前に変更するとウィルスとして検知されました。

●途中経過
 おそらくですが、トロイの木馬ウィルス自体が
  sl.exe という実行ファイル名で配布される(ことが多い?)
  ”\-“というエスケープシーケンスを内在している
のではないかというところまでは確認できましたが、あとはよくわかりませんでした。

原因を知っている方がいればぜひ教えてください。