windowsからADBを使用して、androidに接続しターミナル入力を行うまでの方法について書きます。
ADBはZIPファイルで入手するとインストール不要で使うことができます。
ADBを使うと、Android端末内の階層やファイルの確認、ファイルの送受信も行うことができます。
開発者モードを使用するので、利用には十分注意し、自己の責任において実行してください。
環境(筆者の環境です)
windows 11 home
platform-tools_r34.0.5-windows.zip インストール不要
(入手先 https://developer.android.com/studio/releases/platform-tools?hl=ja)
android スマートフォン(Galaxy SC-03L を使いました)
実行環境の準備
①ADBの展開
ダウンロードしたZIPファイル(platform-tools_r34.0.5-windows.zip)を適当なフォルダに解凍します。(platform-toolsフォルダ以下が実行ファイル群)
今回は、C:\tool\adb に保存しました。
②コマンドプロンプトの実行
コマンドプロンプトから次のコマンドでカレントディレクトリを移動します。
c:\ > cd c:\tool\adb
③開発オプションをONにしたAndoroid端末の準備
android端末の「設定」から、「端末情報」-「ソフトウェア情報」を開き、ビルド番号を連続タップします。
(端末ごとに違うので、googleで「端末名と開発者向けオプション、開発者モード」等で検索して下さい)
開発者向けオプションをONにしてください。
ADBによる接続
①ADBの実行
次のコマンドを入力し、ADBを実行します。
次のような表示が出ていれば成功です。
C:\tool\adb>adb
Android Debug Bridge version 1.0.41
Version 34.0.5-10900879
Installed as C:\tool\adb\adb.exe
Running on Windows 10.0.22621
:
②Android端末とPCをUSBケーブルで接続
充電専用ケーブルでは接続できません。データ転送ケーブルを使ってください。
接続すると、Android上に「USB設定」が表示されるので、
USB制御デバイスを「接続デバイス」
USBの使用を「ファイルを転送」
にしてください。(この端末を信用するにチェック)
PC上のデバイスとドライブに、端末名が表示されていれば成功です。
③ADBからAndroidに接続する
コマンドプロンプトから、次のコマンドを入力し接続を確立します。
C:\tool\adb>adb devices
* daemon not running; starting now at tcp:5037
* daemon started successfully
List of devices attached
RF8M????VJP unauthorized
RF8M????VJP等の文字列が表示されていれば、携帯電話と接続が成功しています。
2台以上接続しているとうまくいかないので1台ずつ接続してください。
ポート番号は、標準で5037番を使っているようです。
④ターミナルの起動
コマンドプロンプトから次のコマンドを入力してターミナルを起動します。
C:\tool\adb>adb shell
SC-03L:/ $ ls
acct d init mnt publiccert.pem
lsコマンドを入力して、ディレクトリが表示されていれば、成功です。
pwdコマンドを実行すると「ルート」にいることがわかりますが、パーミッションで閲覧制限がかかっているフォルダは見れません。
使えるコマンドは、/binフォルダで確認してください。
⑤終了方法
■shellの終了方法
: / $ exit
■adbの終了方法
c:\tool\adb > adb kill-server
終了方法
ADB接続が終わった後は、Android端末の開発者モードをOFFにするようにしてください。
開発者モードがONになったままだと、ウィルスや不正なアプリが起動することがあります。